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『Omise GO』を支える4つの柱

Omise

Omiseは、2017年2月17日にブロックチェーン技術を用いたeWalletサービス『Omise GO』の提供を行うことを発表いたしました。『Omise GO』を提供するにあたって、私たちの考えを4つの柱という表現でご紹介したいと思います。

私たちOmiseは、決済企業として電子マネーに対する他とは異なったアプローチ方法を考える際に、常に「発行者」、「利用企業」、そして支払いや送金を望む「エンドユーザー」といった取引全体に関わるあらゆる要素を考慮しています。私たちは、どこか一つに力が偏ることによって起こる不均衡を避けたいと考えています。そうすることによって、製品自体の安定性を向上させ、利用者が受けるべき恩恵を最大限享受できるようになると考えているからです。 このように考えているからこそ近々発表する、ホワイトレーベルのeWalletプラットフォーム『Omise GO』は次の4つの柱によって支えられています。

1.全ての人々が接続可能であること
2.全方向接続が可能であること
3.スペースを繋ぐこと
4.ホワイトレーベルであること

一つずつ見ていきましょう。

1つ目の柱

最初に、『Omise GO』が目指しているのは、「ファイナンシャル・インクルージョン」であるということです。この目標こそが『Omise GO』を他と異ならせることのできる核心部分です。つまりは、所有する富や、社会的地位、住んでいる国に関わらず、誰もが普段使っている決済方法を用いて、仲介者を介さずに誰にでも直接接続(決済)ができます。プルーフ・オブ・ステーク・ブロックチェーンのような分散型技術により、私たちは誰もが直接保有することができるValueネットワークへ、直接接続をできるようします。あまり前例のないことですが、私たちはこの最初の柱を実行することにより、より安全で安定した、人々に安心して利用してもらえるネットワークを構築できると信じています。

二番目の柱

『Omise GO』は全方向接続を行うことができます。これは、別のeWalletや金融サービス間という異なるアプリケーションレベルにおいても、またブロックチェーンレベルにおいても相互運用を可能にします。間もなくブロックチェーン・インターネットが登場しますが、『Omise GO』はこの革新的なネットワークにおける,中心的な存在となることを目指しています。

三番目の柱

『Omise GO』の展開は、「碁」の指し手に例えることができるかもしれません。チェスでは相手の駒を取ることで勝利を得ることができます。一方「碁」においては,もちろん相手の碁石を取ることでゲームを有利に進めることができますが、勝利の鍵となるのは、空いている「地」をどれだけ囲い込むかということです。私たちは、世の中の銀行口座を持たない人々と金融システムとの間のスペースは、まさにその空いている「地」であると考えています。この空地を囲い込むことこそが、私たちが大きな成功を収める上での鍵となると考えています。

四番目の柱

『Omise GO』のビジネス戦略は、エンドユーザーに対して直接的なOmiseブランドでのアプローチではなく、ホワイトレーベルソリューションを提供することです。

当然、私たちはすべてのパートナーに対して、優れたユーザー・エクスペリエンス(UX)の実装・実行ができるようにガイドラインを作成し、私たちのインフラストラクチャーを最大限活用していただけるようにいたします。しかし、私たちのプラットフォームの特徴である「全方向接続可能である」という利点を活用していただくには、すでに金融・もしくはeWallet サービス等を展開されている「利用企業」様に自由にカスタマイズしていただく事も視野に入れています。

最後になりましたが、名称とロゴについて、2点ほど説明を加えさせてください。

1. 日本人にとって「GO」という響きは数字の五を連想させます。通貨としての五円は、現代では中央に穴の空いた五円硬貨として流通しています。この五円硬貨は、古代に使用された寛永通宝と類似しています。新しいOmiseロゴは、伝統的なマネーシステムから、そして極めて現代的なマネーシステムまで連綿と続くその金融の歴史に対して深いオマージュを込めた表現となっています。

2.さらに、「五円」は「人と人との良好な関係」を意味する「ご縁」という言葉の語呂合わせともなっています。五円硬貨は日本では、一般的にその「ご縁」を結ぶ象徴としても捉えられています。『Omise GO』は、決済を利用する全ての、とりわけ銀行口座を持たない人々との、本物の「良好な関係」を築く,真のファイナンシャル・インクルージョンを提供していきます。人と人を繋ぎ、誰しもが利用可能な金融システムを提供する『Omise GO』は、縁を結び、誰でも持つことのできる「小さな価値」の象徴として「五円」が今回の名称とロゴとしてふさわしいと考えました。

今後の『Omise GO』の展開にご期待ください。

Omise CEO, 長谷川 潤

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